●更年期の「特徴・症状」
特徴
閉経が起こる前後の5年間、年令的には45才くらいから55才位までを更年期と呼んでいます。
更年期はホルモン環境などの身体的な変化に加えて、心理的・精神的にも大きな変動のある時期です。閉経による性の喪失感、老化による容貌・容姿の変化、老化やガンや成人病に対する不安などによる葛藤があります。
症状の種類や強さ、あらわれ方には個人差がありますが、更年期のさまざまな不調を「更年期症状」といい、仕事や家事など日常生活に支障をきたしてしまうほどの重いものを「更年期障害」といいます。
- 更年期障害の要因
1.身体的要因:卵巣機能の低下
2.心理的要因
3.環境的要因:家庭・職場での不安やストレス
症状
- 自律神経失調症状
Hot flash(のぼせ、ほてり)、冷え症、発汗異常、 動悸、めまい、睡眠障害、蟻走感(ぎそうかん) など - 精神症状
うつ状態、精神不安定、意欲低下、不安感、記憶力減退 - その他
頭痛、吐気、手足のしびれ、性交痛、萎縮性(老人性)腟炎、頻尿、尿失禁、皮膚萎縮、肥満、腰痛、肩こり、骨粗鬆症、骨量減少症、動脈硬化症 など