はしご受診
同じ症状で複数の医療機関を受診することを「はしご受診」といいます。主治医の診断だけではなんとなく不安ではしご受診をする人が多いのですが、毎回初診料がかかり医療費がかさむだけでなく、医療機関ごとに同じような検査が繰り返されたり、薬が重複したりと、体にも負担がかかります。
はしご受診を繰り返さないためにも、信頼できるかかりつけ医を見つけておき、体調の変化や不安などをよく相談することが大切です。
はしご受診をすると…
はしご受診をすると… | 同じ病院なら | ||
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初診料 | 初診料・再診料 | ||
A病院 | 3,680円 | A病院 | 3,680円 |
B病院 | 3,680円 | 730円 | |
C病院 | 3,680円 | 730円 | |
D病院 | 3,680円 | 730円 | |
合計 | 14,720円 その差は倍以上に!! |
合計 | 5,870円 |
- ※上記には健康保険が適用され自己負担割合に応じた額を支払います。
- ※同じ病院でも前の受診から1カ月以上あいた場合など、初診料がかかることがあります。
- ※初・再診料のみで比較した例です。実際にはこのほかに検査料などがかかります。
- ※診療所等の初診料は2,880円+機能強化加算800円で計算しています。
病院でその行為…損しているかもしれません
病院にかかるときのお金は、いつ・どこの病院でも同じだと思っていませんか?
実は、ちょっとしたことで損をしてしまうことがあるのです。よくある「うっかり損の事例」を見てみましょう。
紹介状なしの大病院は5,000円以上の追加負担!
大病院は本来、治療が難しい病気などを取り扱うところです。体調が思わしくないからといって紹介状を持たずに大病院を受診すると、初診時5,000円以上の追加負担があります。
まずは近くの「かかりつけ医」へ
自宅や勤務先の近くに「かかりつけ医」をもち、まずはかかりつけ医に相談しましょう。
受診の記録が蓄積されるため、あなたの健康状態や体質を医師に理解してもらいやすくなります。大きな病気が疑われる場合には大病院への紹介状を書いてもらうこともできます。
病院を変えるたびに初診料がかかる!
同じ病気で複数の病院を受診(はしご受診)すると、毎回初診料がかかります。また、同じような検査を受けたり同じような薬が処方されたりするので、医療費だけでなく体への負担も大きくなります。
医師に不安や疑問を正直に伝える
診断や治療に不安がある場合は、医師に正直に伝えてみましょう。
他の医師の意見を聞きたいときはセカンドオピニオンという方法もあります。現在かかっている医師に申し出てみてください。
「かかりつけ医に相談」が医療の近道です
健康に不安があるときに相談できるお医者さんはいますか?
頼りになる「かかりつけ医」に専門の病院を紹介してもらうと早く治療が始められます。
かかりつけ医をもつメリット
- 大病院と比較して待ち時間が短く、じっくり診察してもらえる
- 継続してみてもらうので、病歴や健康状態、体質を把握したうえで治療を受けられる
- 医師と顔なじみになることで、気になることを気軽に相談できる
- 詳しい検査や専門的な治療が必要なときは、専門医への紹介状をもらうことができる
- ※紹介状なしで大病院にかかると、病院によっては追加負担があります。