時間外受診
医療機関の診療時間外(概ね平日8~18時・土曜日8~12時以外の時間帯や休日)に受診すると、原則として加算がつき負担額が増えます。休日や夜間に診療を行う医療機関は、緊急を要する患者を受け入れるためのもの。緊急でなければ、医療機関へは平日の昼間に受診しましょう。
平日・日中の受診が一番安くすみます
私たちは、「日用品の買物は少しでも安く」と思うのに、医療費には意外と無頓着。自分の勝手な都合で遅い時間に受診したり、薬局に行くことで、実は医療費をムダに多く払っていることがあります。
(1)夜間診療や休日診療の時間外加算
夜間や休日の急な発病やケガなどで利用する時間外診療や休日診療には、通常の医療費に加えてこのような高い加算がつきます。
区分 | 病院や診療所 | 調剤薬局 | |
---|---|---|---|
初診 | 再診 | ||
時間外加算 平 日:6~8時と18~22時 土曜日:6~8時と12~22時 |
850円 | 650円 | 調剤技術料と同額を加算 |
休日加算 日曜日・祝日・年末年始 |
2,500円 | 1,900円 | 調剤技術料の1.4倍を加算 |
深夜加算 22時~翌6時 |
4,800円 | 4,200円 | 調剤技術料の2倍を加算 |
(2)診療所や薬局では診療(開局)時間内でも加算がつくことがあります
遅くまで開いている診療所や薬局は患者にとって便利ですが、診療(開局)時間内でも下記の時間帯には加算がつくことがあります。
夜間・早朝等加算(診療所) 平日:18時~翌8時 土曜日:12時~翌8時 |
500円 |
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夜間・休日等加算(調剤薬局) 平日:19時~翌8時 土曜日:13時~翌8時 |
400円 |
- ※加算がつかない診療所や薬局もあります。
6歳未満はさらに高額な加算
乳幼児の医療費は、自治体の助成などで無料の地域もありますが、実際の医療費は大人より高額で、時間外の加算も高くなっています。
区分 | 6歳未満 |
---|---|
時間外加算 平 日:6~8時と18~22時 土曜日:6~8時と12~22時 |
2,000円 |
休日加算 日曜日・祝日・年末年始 |
3,650円 |
深夜加算 22時~翌6時 |
6,950円 |
※上記(1)と(2)のうち、いずれかの加算がつきます。
※上記には健康保険が適用され自己負担割合に応じた額を支払います。
子どもの急な体調不良で困ったときは…「#8000」子ども医療電話相談
夜間・早朝・休日に起こった子どもの急な症状で、受診の必要性の判断に迷ったときなどに小児科医師・看護師に電話で相談できます。全国共通の短縮番号(#8000)で相談窓口へつながります。
- ※都道府県ごとに開設時間が異なります。詳細は厚生労働省ホームページをご覧ください。
長時間待ったのに再受診が必要になることも
夜間・早朝・休日は、緊急性の高い患者が優先となります。
待ち時間が長くなるだけでなく、専門医がいない場合が多いため、診療時間内の再受診が必要になることもあります。
「日中は忙しくて時間がない」など自己都合で受診すると、重症患者の治療の妨げになることも知っておきましょう。
こんなことにご注意ください
夜間・早朝・休日の診療では実施していないこと
- 緊急性が低い患者への詳しい検査や専門的な診療
- 長期間の薬の処方(おおむね1~3日分のみ)
- 診断書の発行やワクチン接種 など
- ※上記は一例で、医療機関によって対応は異なります。