ローソン健康保険組合

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2020年度決算のお知らせ

ローソン健康保険組合の2020年度決算が、2021年7月28日開催の第40回組合会において議決されましたのでお知らせします。

    一般勘定

    単年度収支状況

    令和2年単年度の当健康保険組合における一般会計(健康保険)の収支差異は321百万円の黒字となりました。予算編成時点では約500百万円の赤字を見込んでいた中、新型コロナウィルス感染症の影響による医療機関への受診控え等により318百万円の支出が抑制された事、加えて予算化されていなかった高齢者医療費の納付金に対する国からの補助金416百万円を受けられた事等でこのような結果となりました。

    収入支出決算概要

    収入
    科目 決算額(千円)
    健康保険料 4,313,184
    調整保険料 58,061
    繰越金 1,065,000
    国庫補助金収入 507,340
    雑収入 2,601
    合計 5,946,186
    支出
    科目 決算額(千円)
    保険給付費 2,041,710
    法定給付費 1,995,987
    付加給付費 45,723
    高齢者納付金 2,090,370
    前期高齢者納付金 1,120,855
    後期高齢者支援金 969,477
    病床転換支援金 5
    退職者給付拠出金 33
    保健事業費 264,132
    事務所費他 104,467
    財政調整事業拠出金 57,967
    補助金返還 356
    合計 4,559,002
    収支差引残額1,387,183,558円

    決算残金処分(内訳)
    準備金 0円
    別途積立金 245,091,888円
    繰越金 1,142,000,000円
    財政調整事業繰越金 91,670円
    【一般勘定 基礎数値】
    健康保険料率 96.7/1000
    事業主 48.35/1000
    被保険者 48.35/1000
    被保険者数 9,407人
    男性 6,309
    女性 3,098
    平均標準報酬月額 332,508円
    総標準賞与額 7,548,776千円
    平均年齢 40.39歳
    被扶養者数 6,236人

    介護勘定

    収入
    科目 決算額(千円)
    介護保険料 475,366
    繰越金 13,449
    繰入金 12,000
    国庫補助金収入 1,460
    雑収入 11
    合計 502,286
    支出
    科目 決算額(千円)
    介護納付金 501,638
    還付金 46
    合計 501,864
    収支差引残額 602,243円

    決算残金処分(内訳)
    準備金 602,243円
    繰越金 0円
    【介護勘定 基礎数値】
    介護保険料率 18.0/1000
    事業主 9.0/1000
    被保険者 9.0/1000
    被保険者数 6,020人
    保険料納付対象者 4,647人
    平均標準報酬月額 394,447円
    総標準賞与額 4,039,232千円

    概況

    令和2年度に於いては、特に昨年4月から6月にかけての第1回目の緊急事態宣言下で受診控えによる医療費の抑制が顕著に現れました。また、人間ドックや配偶者健診等をはじめとした保健事業施策についてもコロナ禍による様々な制約を受けた事が支出減の要因となりました。

    当健康保険組合は平成26年度以降繰越財産を積み増す事が出来ており、令和3年度予算に組み入れた繰越金を含めた総額は約44億円(法定準備金を除く)となりました。このような状況から令和3年度より保険料率を引き下げる事が出来ています。

    しかし健康保険組合の運営は決して楽観できるものではありません。

    健康保険組合連合会が本年4月に発表をした「令和3年度の健康保険組合予算早期集計結果(概要)について」によると経常収支予算上では全健康保険組合計で5,098億円(前年度986億円)の赤字を見込んでおり赤字組合の割合は8割(前年度6割)を超えています。

    もともと財政状況が厳しいなか、団塊世代の後期高齢者入りが始まる令和4年以降、高齢者医療拠出金の急増による健康保険組合の財政が一層厳しくなると見込まれていたところに加え、長期化した新型コロナウィルス感染症の影響により、当初の見込みより1年早く危機が到来したと捉えられています。

    当健康保険組合も令和3年度の健康保険の単年度収支予算は赤字を見込んでおり、このような状況は当面続くと想定されます。これに対しては繰越財産の繰り入れを行い対応し、保険料率については繰越財産の状況を踏まえながら2~3年毎を目途に変更を検討していくこととしています。

    当健康保険組合では保険給付等の基本的な業務運営は堅実に進めながらも、被保険者とその家族の皆さんの健康づくりをサポートする保健事業においては社会の変化に柔軟に対応し施策の実効性を上げていけるよう、事業主と共にコラボヘルスによる健康経営をサポートしながら健康保険組合の機能を維持してまいります。

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