保健師レター
現代社会におけるビタミン不足~vol.2 食材活用編~
■旬な秋の食材を活用して、ビタミン不足解消!
~キノコ類~
食物繊維やビタミンB群を多く含んでおり、ビタミンB群は三大栄養素の代謝を助ける働きをするため、体や神経の働きを正常に保ち、疲労回復に役立ちます。また、カルシウムの吸収を助けるビタミンDも多く含んでおり、骨粗鬆症の予防にもつながります。
●しいたけ
しいたけ特有の成分であるエリタデニンが豊富に含まれており、コレステロール値の上昇を抑える働きがあるため、動脈硬化や高血圧予防に効果的です。
●しめじやまいたけ、松茸などに含まれるβ―グルカンは免疫力を高める効果があり、風邪予防やがん予防につながります。
~サツマイモ~
何といっても注目したい点はさつまいものビタミンC。
その量はリンゴの含有量の5倍であり、みかんとほとんど同等量を含んでいます。また、さつまいもはビタミンB1も豊富で、このビタミンB1が不足してしまうと疲労感やストレスを感じやすくなってしまいます。季節の変わり目である秋はホルモンバランスや自律神経が乱れやすいので積極的に摂取しましょう。
~鮭、秋刀魚~
●鮭
主にタンパク質の補給源になりますが、ビタミンD、DHA・EPA、アスタキサンチンを豊富に含みます。中でも、ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける役割があり、切り身を1切れ食べれば1日分の所有量を摂取することができます。
●秋刀魚
季節により脂質含量が異なり、秋には脂がのった美味しい季節になります。EPAやDHAのほかカルシウム、ビタミンB2やビタミンDを豊富に含みます。
~果物~
●柿
1個で1日分のビタミンCが摂れるといわれているほど、ビタミンCが多く、みかんやレモン果汁よりも多く含まれています。二日酔いの予防にも効果があるといわれていますが、飲酒の前に食べておくと効果が高いともいわれています。
●栗
体内の機能を正常に保つビタミンB1、体に悪影響を与える物質を取り除く作用があるタンニン、腸内環境を整える食物繊維をはじめとする、ビタミンCやカリウムなど多くの栄養素を含んでいるためスーパーフードとも呼ばれています。ビタミンCは加熱すると壊れてしまいますが、栗に含まれているビタミンCはでんぷん質に包まれているため、加熱しても壊れにくい特徴を持っています。
これら秋の食材を活用し、ビタミン不足を補いましょう。
冬の寒さを迎える前に…
秋の食材のパワーをたっぷりと蓄え、心身共に健康な生活を送りましょう。
食材毎レシピ集⇒https://www.kewpie.co.jp/recipes/knowledge/?season=autumn
参考元:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-028.html
http://www.jmi.or.jp/qanda/bunrui5/q_092.html
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