保健師レター
【保健師レター】夏こそ意識したいロコモ予防
皆さま、こんにちは。
蒸し暑い日が続き、夏の訪れを感じる季節になりました。
体調を崩しやすい時期ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
暑くなると外出や運動の機会が減りがちですが、運動習慣はどんな時期も大切です。
今回は「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」について、一緒に考えてみましょう。
ロコモティブシンドロームとは?
ロコモティブシンドローム(ロコモ)とは、骨や関節、筋肉、神経などの運動器の働きが弱くなり、立ったり歩いたりする力が低下した状態のことです。「ロコモティブシンドローム」という言葉は、英語の「ロコモーション(移動すること)」と「ロコモティブ(移動する能力があること)」から作られました。
加齢や病気などによって運動器に障害が生じると、歩く、立ち上がる、階段を上るといった動作が難しくなります。このように、移動するための能力が衰えた状態をロコモといいます。
原因は?
ロコモの要因は、運動器の能力の衰え、 運動器の痛み、運動器の病気(変形性膝関節症、骨粗鬆症、関節リウマチ、背柱管狭窄症、骨折、腰痛、肩こり)などさまざまです。これらの要因がつながったり、合わさったりすることでロコモになり、進行すると社会参加・生活活動が制限され、ついには要介護状態に至ってしまいます。

ロコモが進むと、、
将来自力で動くことが難しくなり家族のサポートが必要になります。
要支援、要介護になる原因のトップは転倒、骨折や関節の病気など運動器の故障です。
ロコモは将来の介護状態になる原因の大きなひとつなのです。

日本整形外科学会 ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト
ロコモ対策が健康寿命を伸ばす
日本の平均寿命と健康寿命(健康で元気に生活できる年数)の間には、男性で約9年、女性で約12年の差があります。つまり、介護が必要になってから寿命を迎えるまでに、約10年前後の期間があるということです。誰もが、「できるだけ長く自分の力で元気に生活したい」と思うのではないでしょうか。その“自分で動ける期間=健康寿命”を延ばすための対策が、まさに「ロコモ対策」なのです。

若い世代も要注意!
ロコモは高齢者向けの言葉だと思われがちですが、何もしないと筋肉量は、40代で若い時の70パーセントにダウンします。運動不足や偏ったダイエット、長時間のデスクワークによる姿勢の悪さによって、若年層でも「将来寝たきりになるリスク」が密かに進行しているのです。
あなたはロコモ??

予防するために
ロコモを予防するには息が弾み汗をかく程度(3メッツ以上)の運動を30分以上、週2回行うことが推奨されています。(メッツとは安静座位を1メッツとして、活動時に安静時の何倍のエネルギーを消費するのかを表した指標)
・犬の散歩 3.0メッツ ・掃除機がけ 3.3メッツ
・ラジオ体操第一 4.0メッツ ・ラジオ体操第二 4.5メッツ
・水中歩行 4.5メッツ ・速めのウォーキング 4.3メッツ ・ ・卓球 4.0メッツ
・社交ダンス、太極拳 3.0メッツ ・ゆっくりとしたジョギング 6.0メッツ

生活の中で取り入れるロコモ対策は?
忙しくて運動する時間を作れない方は、生活の中で体を動かす機会を作りましょう!
楽(らく)をしないことがポイントです!
〇階段を活用する
駅や職場では、エスカレーターやエレベーターに頼りすぎず、できるだけ階段を使いましょう。足腰の筋力アップにつながります。
〇通勤時間を有効活用する
時間に余裕がある日は、ひと駅手前で降りて歩いてみましょう。自然に歩く距離が増え、運動不足の解消になります。
〇歩幅を少し広げて歩く
買い物や通勤のときは、普段より約10cm大きく歩幅をとることを意識しましょう。太ももや体幹の筋肉が鍛えられ、歩く力の維持につながります。
〇家事も運動のチャンス
掃除や洗濯などの家事をするときは、少し腰を落としたり背筋を伸ばしたりして行いましょう。毎日の家事が手軽なトレーニングになります。
ポイント
特別な運動をしなくても、日常生活の中で「少し多く動くこと」を意識するだけで、ロコモ予防につながります。毎日無理なく続けることが大切です。
若いうちから運動習慣を作り、筋力を維持してロコモを防ぎましょう!
未来の自分を変えられるのは、今の自分しかいません。
無理なく、できることから少しずつ。日々の積み重ねが、将来の健康につながります。
ローソン健康保険組合 保健師 赤田 麻世
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