一般勘定
※「単年度収支状況」と「収入支出決算概要」は会計基準が異なるため、数値に一部相違がございます。
単年度収支状況

収入支出決算概要
| 収入 |
| 科目 |
決算額(千円) |
| 健康保険料 |
4,611,524 |
| 調整保険料 |
49,999 |
| 繰越金 |
0 |
| 繰入金 |
100,000 |
| 国庫補助金収入 |
373,685 |
| 雑収入 |
4,192 |
| 合計 |
5,139,400 |
| 支出 |
| 科目 |
決算額(千円) |
| 保険給付費 |
2,506,888 |
|
法定給付費 |
2,448,314 |
| 付加給付費 |
58,574 |
| 高齢者納付金 |
2,136,806 |
|
前期高齢者納付金 |
1,091,174 |
| 後期高齢者支援金 |
1,045,632 |
| 病床転換支援金 |
0 |
| 退職者給付拠出金 |
0 |
| 保健事業費 |
303,485 |
| 事務所費他 |
108,071 |
| 財政調整事業拠出金 |
49,880 |
| 補助金返還 |
41 |
| 合計 |
5,105,171 |
| 決算残金処分(内訳) |
| 準備金 |
0円 |
| 別途積立金 |
33,858,914円 |
| 繰越金 |
254,493円 |
| 財政調整事業繰越金 |
115,386円 |
【一般勘定 基礎数値】
| 健康保険料率 |
98/1000 |
|
事業主 |
49/1000 |
| 被保険者 |
49/1000 |
| 被保険者数 |
9,233人 |
|
男性 |
5,916人 |
| 女性 |
3,317人 |
| 平均標準報酬月額 |
355,831円 |
| 総標準賞与額 |
8,537,357千円 |
| 平均年齢 |
43.07歳 |
| 被扶養者数 |
5,553人 |
概況
ローソン健康保険組合では、2024年度より一般保険料率を9.8%に改定を行いました。
2021年から2023年までの3カ年は、それまでの黒字決算を受け、一時的に保険料率を9.8%から9.0%へ引き下げておりましたが、保険給付費の増加、高齢者医療支援金等の増加が想定を上回り、3年間の収支赤字累計が13億6千万円となったことを受け、設定保険料率を2020年当時の料率に戻しております。
2024年度の保険料収入については、料率改定に加え、事業所の賃上げにより2023年度と比較して5.5億円の増加となっております。事業所の賃上げに伴う保険料収入増は、予算編成時には想定をしていないものであり、上振れの要素となりました。
一方、支出ですが、2023年度と比較して、4.3億円の減少となりました。
理由は高齢者医療支援金等の過年度の充当分と負担調整額の支給があり、2023年対比で5億円の減少となったことに起因します。しかしこれは2024年度においての一時的なものです。
保険給付費については、2023年対比103%と増加傾向が続いております。
被保険者数と被扶養者を合わせた加入者数は14,786名となり、134人増となりました。
また、当健保加入者の平均年齢は43.07歳となり、従業員の加齢に加え、事業所のシニア雇用増加もあり、平均年齢の上昇が進んでいます。
年代別の医療費分析を見ると、年齢が上がるごとに医療費も増加することが確認でき、当健保における医療費の増加は、平均年齢の上昇に伴い、今後も増加することが見込まれます。
また、医療単価の面でも、生活習慣病やがん治療をはじめとする入院や投薬治療に伴う高額な保険給付費の増加が顕著に表れており、これも保険給付費総額の増加に影響を与えていると考えています。
結果、2024年度決算は0.66億円の赤字決算となりました。
当健保の財政運営は、保険料率の改定等により改善はしたものの、引き続き厳しい状況にあり、疾病予防のための保健事業を強化し、医療費の増加を喰い止めないかぎり、財政状況は改善しないものと考えております。
保険者として重要な機能である疾病の重症化予防施策については、健診とレセプトデータ分析を強化し、健康課題が顕在化している加入者へ受診勧奨を強化致します。
また、加入各社毎の健康課題の対策を事業主とコラボヘルスにより推進し、加入者の健康リテラシー向上と生活習慣の改善を実現し、加入者の健康増進に取り組んでまいります。